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ようこそ
BC出版へ!

お知らせ

☆2025年11月1日 リニューアルサイト公開しました。

☆ただいま〈作田啓一アンソロジーⅠ~Ⅲ巻〉を企画編集中です。

BC出版は・・・

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1995年1月、作田啓一著『三次元の人間 ─ 生成の思想を語る』の制作にあたり、人文・思想関係書籍の編集プロダクションとしての活動を開始しました。

1998年3月、人間学の同人誌『Becoming』(代表・作田啓一)を創刊し、以後年2回の同誌編集刊行をメインに、生命の充溢ということを問いかける「生成の思想」を、作田氏の学問的発展の歩みに同行し追求してきました。

同誌は2016年の作田氏逝去の後、2021年9月、遺稿を掲載した第35号をもって休刊いたしております。

2015年3月に作田氏は自宅離れを改修し、学問その他、志ある人々が自由に集える文化サロン「スタヂオ サクタ」を創設しました。母屋もととのえ、京都北山の緑多く地の利のよいこの場を拠点に、BC出版は引き続き生成の人間学をめざして、作田啓一著作集やデータベース作り、専門分野を横断する研究会やより広く研究者以外の方々にもご参加いただける作田塾の主催など、作田人間学の継承発展に努めてまいります。

BC出版 新堂粧子

BCの名は〈自我の3志向〉をめぐる作田啓一のABC論に由来します。─ A社会我(有用志向、実利を追求する自我の側面)B独立我(原則志向、理想を追求する自我の側面)C超個体我(共感志向、溶解する自我の側面)─

BC出版は既成の枠にとらわれることなく、開かれた感性による著作に光を当ててゆくことをめざしています。

『Becoming』
 について

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合理性の彼方にある人間の探求

近代の合理性によっては説明し難い行動が頻発している。その謎を解くには専門分化した知や日常的な知は無力であることが明らかになりつつある今日、これらの知を相対化する総合的な人間学的知が求められている。にもかかわらず、人間のもつ謎を探求しようとする者は、専門の各分野では周辺人の扱いを受けるのが現状である。そこで我々は合理性の彼方にある人間に光を当てようとする同人誌を刊行することにした。「主体を超えるもの」を視野に入れ、哲学、精神分析、文学、社会学にかかわる論文、エッセイなどを収載する。

「人間は想像のうえではまとまった実体のように見えるけれども、現実には人間を超えた力によって分解され、押し流されている。その力は社会からくるのではなく、社会は逆に人間を実体化することでみずからをも実体化しているのだ。人間を実体と見るのは定着の立場であり、人間をそのようには見ない立場は広い意味での生成(Becoming)の立場である。我々が立つ立場はこれにほかならない」(作田啓一「創刊にあたって」より)

年2回(春/秋)発行 四六判/100-124ページ 頒価 1000円(送料別)

         ISSN 1347-7390        1998年3月創刊

   発行所: BC出版

 

同人について

本誌は同人誌ですが、特に同人の組織があるわけではありません。ご執筆いただいた方を同人、ご購読いただいた方を準同人とし、Becomingの思想が限りなく開かれ、流れゆくことを期しております。

なお、本誌へのご寄稿をお考えくださる方はBC出版宛にご連絡ください。本誌の趣旨に添うものであればジャンルは問いません。掲載の可否等につき、こちらで検討したうえで返信いたします。

**現在休刊中のため、ご寄稿はお受けしておりません。

 

〈バックナンバー〉

〈ご注文/お問い合わせ〉

『Becoming』から
  生まれた本

作田啓一『生の欲動 ─ 神経症から倒錯へ』みすず書房、2003

『Becoming』創刊号から第11号までに掲載された作田啓一氏の論考の大部分を集め、一冊にまとめたものです。

全体を通しての論点を明確にするために大きく手が加えられた箇所もあり、すでに『Becoming』誌でお読みいただいているみなさまにも、再度手にとっていただけるように仕上がっています。5年間に書かれてきたものを改めて通読してみる時、新たな発見がありそうです(2003/10/10 『Becoming』編集 新堂粧子 記)

収録論考

「酒鬼薔薇少年の欲動」「フェリーニの『道』」「ジョイスとシュレーバー ─ ラカンによる精神病へのアプローチ」「悪の類型論 ─ ラカン-ジジェクによる」「真の自己と二人の大他者 ─ ラカンとレヴィナスが交わる点」「倒錯としてのいじめ」「ロマン主義・倒錯・アノミー」「ナルシシズムという倒錯」「愛の深層 ─ ラカン-ジジェクを通して」「空虚感からの脱出 ─ 豊川市主婦刺殺事件の少年」

みすず書房 http://www.msz.co.jp/

亀山佳明『夏目漱石と個人主義 ─〈自律〉の個人主義から〈他律〉の個人主義へ』新曜社、2008

『Becoming』第4号から第18号の間に連載された7論考、他4編を含む論集。近代の個人主義がゆきつく「自尊心の病」を乗り越える立場が「則天去私」だったのではないか。

高校生の頃、なぜか『草枕』や『道草』に惹きつけられた著者が、後年に学んだ社会学や人間学の知を用いながら、漱石が作品を通して追求していた倫理の問題を明らかにする、そしてそれは日本人にとっての個人主義のあり方を問うことでもある、そのような一冊として本書がまとめ上げられました。(『Becoming』編集 新堂粧子 記)

収録論考(※は『Becoming』に掲載されたもの)

「個人から超個人へ※」「個人主義の困難と自己変容 ─『それから』をめぐって」「テュケーの効果 ─『夢十夜』の第三夜をめぐって※」「他者の発見あるいは倫理の根拠 ─『道草』をめぐって※」「外部性の探求と個人主義 ─『行人』をめぐって※」「淡雪の精」「白百合の至福」「自然と自己本位 ─『草枕』を中心に※」「自己本位と則天去私(上)─『こころ』を中心に※」「自己本位と則天去私(下)─『明暗』を中心に※」「〈他律〉の個人主義とは何か」

新曜社 http://www.shin-yo-sha.co.jp/

作田啓一『現実界の探偵 ─ 文学と犯罪』白水社、2012

『Becoming』掲載論考のうち、文学作品と犯罪の解読に関わる6編を集め、書き下ろしの「序論」を加えて構成されました。

日常的世界のふとした切れ目、隙間に、リアル(現実界)を探索するという「現実界の探偵」。サクタ探偵の仕事に同道することで、生の深層へと導かれる一冊 です。(2012/03/21 『Becoming』編集 新堂粧子 記)

収録論考

「序論」「夢野久作 ─ 現実界の探偵」「島尾敏雄 ─ 不安の文学」「武田泰淳 ─ 他者との遭遇」「殺人禁止の掟とその効力」「不特定多数を狙う犯罪」「対象不特定の報復」

白水社 http://www.hakusuisha.co.jp/

BC出版プロデュースの本

作田啓一『三次元の人間 ─ 生成の思想を語る』行路社、再版1998(1995)
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できるだけ遠く、内奥へ ─

学問はどこまで生の実感をとらえうるか。超越と溶解の原理をもとに人間存在の謎に迫る、作田人間学必読の書。

「人間は社会我、独立我、超個体我という三つの次元に属している。これらの三つの次元は相互に他へと還元されえない。従来、人間にかかわる学 (心理学、社会学、経済学、哲学などの人間学の側面)のだいたいの傾向は、社会我と独立我という二つの次元だけで生きている人間像を描くことにあった。この二つの次元に加えて超個体我の次元においても人間は生きているというのが、本書の主張である。」(序文より)

目次

自己と外界 ─ 自己境界の拡大と溶解

人間の学としての社会学─ベルクソンの社会哲学

自己意識論 ─ 向自意識と対他意識

エロスとタナトス ─ あるいはマゾッホとサド

青年期の感性

ドストエフスキーの自己変容思想

※四六判/上製/222ページ/2000円(税別)

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川本真由子『シェイクスピアの作品研究 ─ 虚と実の織模様』行路社、2000
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シェイクスピア・ドラマに現れた超近代への予感。『ロミオとジュリエット』『オセロー』『冬物語』『ハムレット』『コリオレーナス』『アテネのタイモン』を読む。

「シェイクスピアの作品においては、内部の感情と制度的表現の対立を基本形とするさまざまの対立が織り込まれているが、それらの対立の彼方に あってそれらを無化する第三の審級の存在が絶えず予感されている。Great Natureはその審級を表す一つの言葉である。それはまた、神、宇宙の秩序、運命などとも呼ばれている。しかし中世の人々のように制度にからめとられて しまって素朴に神や宇宙の秩序を口にすることは、近代のさきがけであるシェイクスピアにとっては不可能であった。内部の感情や自己への誠実が、彼にそのことを許さなかった。」(序文より)

目次

『ロミオとジュリエット』 ─ 言霊の支配する世界

『オセロー』 ─ 自己劇化と嫉妬

『冬物語』 ─ 代替性の呪縛を破って

『ハムレット』 ─ 「演技」と「誠実」

『コリオレーナス』 ─ 自己、社会、そして自然

『アテネのタイモン』 ─ 神から獣へ

シェイクスピアのアート観

※四六判/並製/224ページ/2200円(税別)

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清田和夫『開かれた郷土愛 ─ 渥美と共に』BC出版、2002
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「どんな敵の中にも人間は存在している。だから敵と味方ということで線を引くのは間違い。敵自身をも動かすものをもってなきゃいけない。」

陸軍士官学校生であった戦中派の著者は、戦後、共産党員となり後に除名を受ける。地方の政治や住民運動、郷土史研究にかかわる幅広い活動を通して、靖国や天皇制の問題を独自の視点で探求し、渥美の歴史を調べてきた(第Ⅰ部、第Ⅱ部)。また、その生涯における活動と思想を聞きとった、のべ7時間にわたるインタビューの記録を編集(第Ⅲ部)。著者の純粋な理想主義が国家の正義を問う。

目次

Ⅰ 靖国問題への提言

われらのつとめとしての鎮魂/女王の参拝 その一/女王の参拝 その二/沖縄「平和の礎」に思う/インタビュー 敵味方供養の視点

Ⅱ 渥美・古の風

古地名「トラノ」/西山字名事始め/みょうらくさん・明楽を尋ねて/はがちの風/渥美半島先端(みさき)二つのご神事/魂の往来/伊良湖東大寺瓦窯考(未完)

Ⅲ 一士官学校生の戦争体験と戦後

陸士へ進む ─ アジア解放の夢/戦争責任を問う ─ 天皇・組織・個人/戦後の政治運動/ヒューマニズムを生きる

清田和夫氏の思想 ─ インタビューを終えて(作田啓一)

※四六判/上製/292ページ/1700円(頒価)

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